いつ起こるかわからない災害。高齢者にとって、避難は体力的な負担も大きく、事前の準備が非常に重要です。安全な避難のためには、日頃から避難場所や経路を確認しておくとともに、いざという時に役立つ避難グッズを準備しておきましょう。この記事では、高齢者の方が避難する際に特に必要となるグッズをリスト形式でご紹介します。ご自身の状況に合わせて、必要なものを準備し、安全な避難に備えましょう。
避難グッズ準備の前に
避難グッズを準備する前に、まずご自身の状況を把握することが大切です。
- 持病の有無と必要な薬
- 視力や聴力の状態
- 移動手段(徒歩、杖、車椅子など)
- 家族構成と連絡方法
これらの情報を元に、必要なグッズをリストアップし、リュックサックなどにまとめておきましょう。重すぎると避難の妨げになるため、必要なものを厳選し、できるだけ軽量化することが重要です。
高齢者向け避難グッズリスト:基本編
貴重品
- 現金(小銭も含む):自動販売機や公衆電話など、現金しか使えない場面に備えましょう。
- 健康保険証:医療機関を受診する際に必要となります。コピーでも可。
- 身分証明書:運転免許証、パスポートなど。
- 預金通帳、印鑑:紛失した場合に備え、コピーがあると便利です。
- お薬手帳:服用している薬の名前や量、副作用などを記録しておきましょう。
食料・水
- 水:最低3日分(1人1日3リットルが目安)。ペットボトルの水が便利ですが、持ち運びやすさを考慮して選びましょう。
- 非常食:
- レトルト食品:おかゆ、雑炊、カレーなど、温めなくても食べられるものを選びましょう。
- 缶詰:果物、野菜、魚など、栄養バランスを考えて選びましょう。
- 乾パン、クラッカー:長期保存が可能で、手軽に食べられます。
- 栄養補助食品:カロリーメイト、SOYJOYなど、栄養補給に役立ちます。
- アメ、チョコレート:非常時のエネルギー補給や精神的な安心感につながります。
- 持病がある場合は、医師や栄養士に相談し、適切な非常食を用意しましょう。
衛生用品
- マスク:感染症予防、粉塵対策に。
- 除菌シート、ウェットティッシュ:手や体の衛生を保つために。
- トイレットペーパー:個包装のものが便利です。
- ティッシュペーパー:何かと役立ちます。
- 歯磨きセット:口の中を清潔に保ち、感染症予防に。
- 石鹸、シャンプー:体を洗えない場合に備え、個包装のものが便利です。
- 生理用品:女性の場合、必須です。
- おむつ:必要に応じて。
- ビニール袋:ゴミ袋として、また、汚れたものを入れるのに役立ちます。
衣類
- 下着:着替えがあると清潔を保てます。
- 靴下:防寒対策にもなります。
- タオル:体を拭いたり、枕にしたり、様々な用途に使えます。
- 雨具:レインコート、ポンチョなど。両手が使えるものが便利です。
- 防寒着:寒さ対策に。フリースやダウンジャケットなど、軽量で保温性の高いものがおすすめです。
照明器具
- 懐中電灯:LEDライトが長持ちします。
- ランタン:広範囲を照らすことができます。
- ヘッドライト:両手が使えるので便利です。
- 予備の電池:必ず用意しておきましょう。
情報収集
- ラジオ:情報収集に役立ちます。手回し充電式ラジオが便利です。
- 携帯電話の充電器、モバイルバッテリー:情報収集や連絡手段として重要です。
その他
- 救急セット:
- ばんそうこう
- ガーゼ
- 消毒液
- 包帯
- 痛み止め
- 持病薬
- 常備薬
- 眼鏡、補聴器:必要な場合は、予備を用意しておきましょう。
- 杖:歩行をサポートします。
- 入れ歯:必要な場合は、洗浄剤と一緒に用意しましょう。
- 筆記用具、メモ帳:連絡先や伝言などを記録するのに役立ちます。
- 軍手:作業をする際に手を保護します。
- ハサミ、カッターナイフ:様々な用途に使えます。
- ガムテープ:補修や応急処置に役立ちます。
- ロープ:物を縛ったり、固定したりするのに役立ちます。
- ホイッスル:助けを求める際に役立ちます。
- カイロ:防寒対策に。
- 冷却シート:熱中症対策に。
- 日焼け止め:紫外線対策に。
- 虫よけスプレー:虫刺され対策に。
- 地図:避難経路を確認するのに役立ちます。
- 家族の写真:精神的な支えになります。
高齢者向け避難グッズリスト:個別事情編
持病がある場合
- 薬:必ず予備を用意しておきましょう。
- お薬手帳:服用している薬の名前や量、副作用などを記録しておきましょう。
- 医師からの指示書:病状や緊急時の対応について記載されたものがあると安心です。
- 医療機関の連絡先:緊急時に連絡できる医療機関の情報をまとめておきましょう。
- 特定の食品:アレルギーがある場合は、食べられる非常食を用意しましょう。
視覚・聴覚に障がいがある場合
- 眼鏡、補聴器:予備を用意しておきましょう。
- 拡大鏡:文字を読む際に役立ちます。
- 筆談具:コミュニケーションに役立ちます。
- アラーム付きライト:視覚的に危険を知らせるのに役立ちます。
- 振動式アラーム:聴覚に障がいがある場合に役立ちます。
- 緊急連絡先を記したカード:緊急時に周囲の人に助けを求めやすくします。
移動に不自由がある場合
- 杖、歩行器、車椅子:必要な場合は、必ず用意しましょう。
- 介助してくれる人の情報:緊急時に介助してくれる人の連絡先をまとめておきましょう。
- 携帯用トイレ:トイレに行くのが困難な場合に備えましょう。
- 着替えやすい衣類:脱ぎ着しやすい衣類を選びましょう。
- 滑り止め付きの靴下:転倒防止に役立ちます。
避難グッズの保管場所と定期的な見直し
保管場所
避難グッズは、すぐに持ち出せる場所に保管しておくことが重要です。玄関や寝室など、普段生活する場所に保管しておきましょう。
定期的な見直し
避難グッズは、定期的に見直しを行いましょう。
- 賞味期限の確認:非常食や水の賞味期限を確認し、期限切れのものは交換しましょう。
- 電池の確認:懐中電灯やラジオの電池が切れていないか確認しましょう。
- 衣類の確認:季節に合わせて衣類を入れ替えましょう。
- 中身の確認:必要なものが揃っているか確認しましょう。
年に2回程度、定期的に見直しを行うことをおすすめします。
避難訓練への参加
地域の避難訓練に積極的に参加しましょう。避難経路や避難場所を確認するだけでなく、実際に避難グッズを使ってみることで、いざという時にスムーズに行動できるようになります。また、地域の防災情報を収集し、災害に対する意識を高めておくことも大切です。
家族との連携
家族との間で、避難場所や連絡方法などを事前に話し合っておきましょう。災害発生時、家族がバラバラになってしまうことも考えられます。安否確認の方法や集合場所などを決めておくことで、スムーズな再会につながります。
高齢者向け避難グッズを選ぶ際の注意点
- 軽量であること:重すぎると避難の妨げになるため、できるだけ軽量なものを選びましょう。
- 使いやすいこと:操作が簡単で、高齢者でも使いやすいものを選びましょう。
- 耐久性があること:災害時に使用するため、耐久性の高いものを選びましょう。
- コンパクトであること:保管場所を取らないコンパクトなものを選びましょう。
まとめ
高齢者にとって、避難は体力的な負担も大きく、事前の準備が非常に重要です。この記事でご紹介した避難グッズリストを参考に、ご自身の状況に合わせて必要なものを準備し、安全な避難に備えましょう。また、避難訓練への参加や家族との連携も忘れずに行い、万が一の事態に備えましょう。

