夜遅く食べると太る?

夜遅く食べると太るってホント? 60代からの食生活見直し

「夜遅く食べると太る」ってよく聞きますよね。若い頃は気にせず夜食を食べていたけれど、最近は少し意識するようになった…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。若い頃は、徹夜明けにラーメンなんてこともありましたが、今では考えられません(笑)。

60代になると、若い頃と比べて体の変化を感じることも多いはず。若い頃と同じように食べているつもりでも、体重が増えやすくなったり、健康診断の結果が気になったり…。今回は、そんな「夜遅く食べると太る」という疑問について、体内リズムとの関係を紐解きながら、60代からの食生活に取り入れやすいヒントをお届けします。

体内時計と食生活:時間栄養学って?

「朝は空気が澄んでいて気持ちがいいですよね。私は毎朝、近所の公園を散歩するのが日課なんです。早起きは三文の徳って言いますしね!」これは、私たちの体が持つ体内時計のおかげかもしれません。体内時計は、約24時間周期で体のリズムを刻み、睡眠やホルモン分泌、体温などを調節しています。そして、食生活もこの体内時計に大きく影響を受けるのです。

近年注目されているのが「時間栄養学」という分野。これは、食事の内容だけでなく、食べる時間も考慮することで、健康を維持・増進しようという考え方です。つまり、同じものを食べるにしても、食べる時間帯によって体に与える影響が異なる可能性があるということです。

体内時計ってどんな仕組み?

私たちの体には、脳の視床下部にある「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という場所を中心に、体内時計が備わっています。視交叉上核は、光や食事などの刺激を受けて、体のリズムを整えています。例えば、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、一日が始まる準備をするのです。そして、夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、睡眠を促します。

時間栄養学の研究データ

時間栄養学に関する研究は数多く行われています。例えば、ある研究では、同じカロリーの食事を摂る場合でも、夜遅くに食べるよりも朝食として食べる方が、体重増加が少ないという結果が出ています(※研究1)。これは、夜間はエネルギー消費量が低下し、脂肪を蓄積しやすい時間帯であるためと考えられています。

また、別の研究では、朝食を抜くと、体内時計が乱れやすくなり、血糖値のコントロールが難しくなるという報告もあります(※研究2)。朝食は、一日のエネルギー源であるだけでなく、体内時計を整えるためにも重要な役割を果たしているのです。

※研究1:[具体的な研究名または参考文献を記述(例:Obesity (Silver Spring). 2015 Dec;23(12):2530-9.)]

※研究2:[具体的な研究名または参考文献を記述(例:Am J Clin Nutr. 2013 Feb;97(2):289-96.)]

夜遅く食べると、なぜ太りやすいの?

夜遅く食べると太りやすい理由は、いくつか考えられます。

1. エネルギー消費量の低下

夕方から夜にかけては、体の活動量が低下し、エネルギー消費量も少なくなります。そのため、夜遅くに食事をすると、消費されなかったエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。特に、高カロリーな食事や、糖質の多い食事は注意が必要です。

2. インスリン抵抗性の増加

夜間は、インスリンの働きが悪くなる「インスリン抵抗性」が増加すると言われています。インスリンは、血糖値を下げるホルモンですが、インスリン抵抗性が増加すると、血糖値が下がりづらくなり、体に負担がかかります。また、余分な糖が脂肪として蓄積されやすくなります。

3. 睡眠の質の低下

寝る前に食事をすると、消化活動のために胃腸が活発になり、睡眠の質が低下する可能性があります。睡眠不足は、食欲を増進させるホルモン(グレリン)の分泌を促し、食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌を抑制するため、結果的に食べ過ぎにつながることがあります。

「私は夕方派。理由は、夜は家族とゆっくり食事を楽しみたいから。でも、最近はお腹周りが気になってきて…。量を減らすとか、食べるものを変えるとか、工夫が必要かなと思っています。」

60代からの食生活:夜食との付き合い方

では、60代からの食生活では、夜食とどのように付き合っていけば良いのでしょうか。いくつかのポイントをご紹介します。

1. 夕食の時間を見直す

理想的なのは、就寝の3時間前までに夕食を済ませることです。難しい場合は、できるだけ早い時間に夕食を済ませるように心がけましょう。例えば、18時~19時頃に夕食を済ませて、その後は軽い運動やリラックスできる時間を持つようにすると、睡眠の質も向上する可能性があります。

2. 夕食の内容を工夫する

夕食は、高カロリーなものや糖質の多いものを避け、消化の良いものを選ぶようにしましょう。例えば、野菜たっぷりのスープや、豆腐、鶏むね肉などは、低カロリーで消化も良く、おすすめです。また、食物繊維を多く含む食品(きのこ類、海藻類など)を積極的に摂ることで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。

3. どうしてもお腹が空いたら…

どうしてもお腹が空いて眠れない場合は、低カロリーなものを選んで軽く食べるようにしましょう。例えば、ヨーグルト、温かいミルク、果物などは、比較的消化が良く、おすすめです。ただし、甘いものやスナック菓子は、血糖値を急上昇させる可能性があるため、避けるようにしましょう。

4. 朝食をしっかり食べる

朝食は、体内時計をリセットし、一日のエネルギーを供給するために非常に重要です。朝食を抜くと、体内時計が乱れやすくなり、血糖値のコントロールが難しくなるだけでなく、昼食や夕食で食べ過ぎてしまう可能性もあります。パンとコーヒーだけでなく、タンパク質と野菜を意識して加えるようにしましょう。

5. 規則正しい生活リズムを心がける

体内時計を整えるためには、毎日同じ時間に寝起きし、食事をすることが大切です。週末に寝だめをしたり、夜更かしをしたりすると、体内時計が乱れ、食生活にも悪影響を及ぼす可能性があります。できるだけ規則正しい生活リズムを心がけましょう。

「退職してから、生活リズムが崩れてきたな…と感じることもあります。改めて、規則正しい生活を意識してみようと思います。」

まとめ:60代からの健やかな食生活のために

「夜遅く食べると太る」というのは、体内リズムと密接に関係しています。60代からは、若い頃と比べて体の変化を感じやすくなるため、食生活を見直すことが大切です。夕食の時間や内容を工夫したり、朝食をしっかり食べたり、規則正しい生活リズムを心がけたりすることで、健やかな毎日を送ることができるはずです。

今回の情報が、皆様の食生活の改善に役立つことを願っています。無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。健康的な食生活は、豊かな人生の土台となります。これからも、一緒に健康的な毎日を目指しましょう!