日々の生活をより快適に、そして健康的に過ごすために、足元を支える靴選びは非常に重要です。特に60代を迎える皆様にとって、歩きやすさは活動範囲を広げ、生活の質を向上させる鍵となります。今回は、「歩きやすい靴」を選ぶための重要なポイントを、分かりやすく解説いたします。
歩きやすい靴選びの重要性
年齢を重ねると、足の筋力や関節の柔軟性が低下し、若い頃と同じように歩くことが難しくなることがあります。合わない靴を履き続けると、足の痛みだけでなく、膝や腰への負担が増加し、転倒のリスクも高まります。
歩きやすい靴を選ぶことは、これらのリスクを軽減し、健康寿命を延ばすためにも不可欠です。
靴底の厚さ:安定感と衝撃吸収
厚底 vs 薄底:それぞれのメリット・デメリット
靴底の厚さは、歩きやすさに大きく影響します。
厚底の靴は、地面からの衝撃を吸収しやすく、足への負担を軽減する効果が期待できます。特に、膝や腰に不安がある方にはおすすめです。しかし、厚すぎる靴底は不安定になりやすく、足首をひねるリスクも考えられます。
一方、薄底の靴は、地面の感覚をつかみやすく、バランスを取りやすいというメリットがあります。しかし、衝撃吸収性は低いため、長時間の歩行には不向きです。
適切な厚さを見つける
理想的な靴底の厚さは、個人の足の状態や歩く場所によって異なります。一般的には、1.5cm~3cm程度が、安定感と衝撃吸収性のバランスが取れていると言われています。実際に履いてみて、歩き心地を確かめることが重要です。
POINT:靴底の素材も重要です。クッション性に優れた素材(例:EVA、ウレタン)を選ぶと、より快適な歩行が期待できます。
足幅:ゆとりとフィット感
足幅の計測:意外と知らない自分の足
自分の足幅を正確に知っていますか?多くの人が、靴のサイズだけで靴を選んでしまいがちですが、足幅も重要な要素です。足幅が狭すぎると、足が圧迫されて痛みが生じ、外反母趾や内反小趾などの原因になることもあります。逆に、広すぎると、靴の中で足が動き、摩擦によるマメや靴擦れが起こりやすくなります。
足幅を測るには、紙の上に足を置き、一番広い部分をペンでなぞり、その幅を測るのが簡単な方法です。靴を選ぶ際には、この数値を参考に、ゆとりがありつつも、しっかりとフィットする靴を選びましょう。
ワイズ(足囲)の重要性
靴のサイズだけでなく、ワイズ(足囲)も考慮することが大切です。ワイズとは、足の親指と小指の付け根を通る周囲の長さのことで、A~Gまでのアルファベットで表示されます(Aが最も細く、Gが最も太い)。
足幅が広い方は、ワイズが広い靴を選ぶことで、足への圧迫感を軽減できます。
試着時のチェックポイント
靴を試着する際には、必ず両足を履いて、歩いてみましょう。
つま先に1cm程度の余裕があるか、足の甲や幅が圧迫されていないか、かかとが浮かないかなどを確認してください。
夕方に足がむくみやすい方は、夕方に試着することをおすすめします。
脱ぎ履き:安全性と快適性
転倒リスクの軽減
高齢になると、足腰の筋力が低下し、バランスを崩しやすくなります。脱ぎ履きがしにくい靴は、転倒のリスクを高める可能性があります。特に、紐を結ぶタイプの靴は、紐がほどけた際に転倒する危険性があります。
おすすめの脱ぎ履きしやすい靴
マジックテープ式の靴や、スリッポンタイプの靴は、脱ぎ履きが簡単で、おすすめです。ただし、スリッポンタイプの靴は、かかとが浅いと脱げやすいので、しっかりとホールド感のあるものを選びましょう。
また、ファスナー付きの靴も、脱ぎ履きが楽で、フィット感を調整しやすいというメリットがあります。
靴べらの活用
靴を履く際には、靴べらを使うことを習慣にしましょう。靴べらを使うことで、かかとを傷めることなく、スムーズに靴を履くことができます。
POINT:靴底に滑り止め加工が施されている靴を選ぶと、雨の日や滑りやすい場所でも安心して歩けます。
まとめ:自分に合った靴を見つけよう!
歩きやすい靴を選ぶためには、靴底の厚さ、足幅、脱ぎ履きのしやすさなど、様々な要素を考慮する必要があります。
今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身の足に合った靴を見つけて、快適な毎日を送りましょう。
試し履きを必ず行い、納得のいく一足を見つけることが大切です。

