「親の介護」という言葉が、ふと頭をよぎること、ありませんか? 朝は空気が澄んでいて、少し遠くまで散歩するのが日課なのですが、最近、母の足取りが少し重くなった気がして…。今まで当たり前だったことが、少しずつ変化していく。そんな時に、何から始めたらいいのか、誰に相談すればいいのか、戸惑う気持ち、よく分かります。
私も、正直、最初は途方に暮れました。でも、たくさんの本を読んで、少しずつ知識を身につけ、心構えを整えていくうちに、不安が少しずつ和らいでいきました。
今回は、私が実際に読んで役に立った本の中から、特に60代の皆さんに読んでいただきたい3冊を、体験談を交えながらご紹介したいと思います。決して「こうすればうまくいく!」というものではありません。あくまで、介護という長い道のりを歩むための、ちょっとした道しるべになれば嬉しいです。
介護を考える前に知っておきたいこと
介護は、突然始まることもあれば、ゆっくりと時間をかけて進行していくこともあります。だからこそ、心構えが大切。まずは、介護について正しい知識を持ち、冷静に状況を把握することから始めましょう。自分だけで抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。
私は夕方派。理由は、一日を終えて少し落ち着いた時間に、本をじっくり読むのが好きだから。介護について考える時間も、慌ただしい昼間ではなく、静かな夕暮れ時に持つようにしていました。
おすすめ書籍レビュー
1. 親の介護、何から始めたらいい?
この本は、まさに「介護の入門書」といった感じで、介護保険制度の仕組みや、利用できるサービスについて、分かりやすく解説してくれています。
介護認定の申請方法や、ケアマネージャーとの連携の仕方など、具体的な手順が書かれているので、初めて介護に直面する人にとっては、とても心強い味方になってくれると思います。
特に私が参考になったのは、介護サービスの種類と選び方について。デイサービス、訪問介護、ショートステイなど、様々なサービスがある中で、どんな基準で選べばいいのか、具体的に説明されているので、我が家に合ったサービスを見つけることができました。
体験談として、母の介護認定の申請をした際、この本に書かれていた手順を参考に、スムーズに進めることができました。専門用語も分かりやすく解説されているので、安心して読み進めることができました。
2. 在宅介護を笑顔で続けるためのヒント
介護は、体力勝負な面もありますが、何よりも精神的な負担が大きいものです。特に、在宅介護の場合は、24時間365日、介護が必要な状態が続くため、心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。
この本は、そんな在宅介護の負担を軽減するためのヒントが満載です。介護者自身の心のケアや、ストレス解消法、家族との協力体制の築き方など、具体的なアドバイスが書かれています。
私が特に共感したのは、「介護はマラソン」という考え方。最初は頑張りすぎてしまいがちですが、無理をせずに、ペース配分を考えながら、長く続けることが大切だと教えてくれます。
実際に、この本を読んでから、自分の時間を作るように意識したり、家族に介護の協力を求めたりするようになりました。少しずつですが、気持ちに余裕が生まれ、笑顔で母と向き合える時間が増えたように感じます。近所の公園を一緒に散歩する時間も増えました。
「頑張りすぎない介護」という考え方は、とても大切なことだと改めて感じました。
3. 親の心を理解するための介護コミュニケーション術
介護をする上で、一番難しいのが、親の気持ちを理解することかもしれません。特に、認知症が進んでいる場合は、言葉でのコミュニケーションが難しくなり、意思疎通がうまくいかないこともあります。
この本は、そんな親の心を理解するための、具体的なコミュニケーション術を紹介しています。非言語コミュニケーションの重要性や、傾聴の姿勢、共感の言葉の使い方など、実践的なテクニックが満載です。
私が特に勉強になったのは、認知症の方とのコミュニケーションのコツについて。一方的に話しかけるのではなく、ゆっくりと優しい口調で話しかけたり、過去の思い出話に耳を傾けたりすることで、親との心の距離が縮まることを学びました。
この本を読んでから、母との会話を大切にするようになりました。昔の話を聞いたり、一緒に歌を歌ったりすることで、笑顔が増え、穏やかな時間を過ごせるようになりました。
先日、母が突然昔の歌を口ずさんだんです。最初は驚きましたが、一緒に歌ってみると、とても嬉しそうな顔をしていました。コミュニケーションは、言葉だけではないんだな、と改めて感じました。
まとめ:焦らず、自分に合った方法で
介護は、決して簡単なことではありません。時には、辛いこと、苦しいこともたくさんあるでしょう。でも、焦らず、自分に合った方法で、一歩ずつ進んでいくことが大切です。
今回ご紹介した3冊は、あくまで私個人の体験に基づいたものです。ぜひ、書店や図書館で、ご自身に合った本を探してみてください。そして、周りの人に相談しながら、無理のない介護を続けてください。
私も、まだまだ介護の道のりを歩んでいる途中です。一緒に、頑張りましょうね。もし何か困ったことがあれば、いつでも相談してください。微力ながら、お力になれるかもしれません。
そして何より、ご自身の心と体の健康を大切にしてください。介護する人が元気でなければ、良い介護はできませんから。

