「朝は空気が澄んでいて気持ちがいい」…若い頃はそう思っていたんですが、最近はゆっくり起きて、庭の草花に水をやるのが日課です。さて、定年退職を迎えられた皆さん、第二の人生、いかがお過ごしでしょうか? 長い間、会社のために頑張ってきた自分にご褒美をあげつつ、これからの生活設計を考える大切な時期ですよね。
そんな生活設計の中で、意外と頭を悩ませるのが「保険」のこと。「自分は夕方派。理由は、一日の終わりにゆっくりと考える時間を持てるから」という方もいらっしゃるかもしれません。保険について考えるのも、夕食後、テレビでも見ながら…という方も多いのではないでしょうか。現役時代は会社任せだった保険も、定年後は自分で見直す必要があります。でも、種類も多くて、何を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
この記事では、定年後の保険について、「本当に必要なのか?」「どんな種類があるのか?」「どうやって選べば良いのか?」といった疑問に、わかりやすくお答えします。難しい専門用語は極力使わず、皆さんの生活に寄り添った情報をお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
定年後の保険、本当に必要?
まず、最初に考えるべきは「本当に保険が必要なのか?」という点です。現役時代は会社が加入していた保険が、定年と同時に切れてしまうケースも多いでしょう。しかし、焦って新しい保険に入る前に、一度立ち止まって考えてみましょう。
加入状況の確認
まずは、現在加入している保険の状況を確認しましょう。
- 加入している保険の種類と保障内容: 生命保険、医療保険、がん保険など、どんな保険に加入しているのか、保障内容は十分かを確認します。
- 保険期間と満期: いつまで保障が続くのか、満期金があるのかを確認します。
- 保険料: 月々または年間の保険料を確認し、家計への負担を把握します。
- 解約返戻金: 解約した場合にいくら戻ってくるのかを確認します。
これらの情報を整理することで、現状の保険で十分なのか、見直す必要があるのかを判断する材料になります。
公的保障制度の確認
日本には、国民皆保険制度があり、医療費の自己負担割合は原則3割(70歳以上は2割または1割)です。また、高額療養費制度を利用すれば、医療費が一定額を超えた場合に払い戻しを受けることができます。
公的保障制度を理解することで、民間の保険でどこまでカバーする必要があるのかが見えてきます。
例えば、以下のようなケースを想定してみましょう。
- 入院した場合: 入院費、手術費、差額ベッド代などがかかりますが、高額療養費制度を利用することで、自己負担額を抑えることができます。
- がんになった場合: がん治療には高額な費用がかかることがありますが、高額療養費制度に加えて、がん保険に加入することで、経済的な負担を軽減することができます。
このように、公的保障制度と民間の保険を組み合わせることで、より安心して生活を送ることができます。
保険の必要性を判断する3つの視点
保険の必要性を判断する上で、特に重要な3つの視点があります。それは「持病」「家族構成」「老後資金」です。
視点1:持病の有無
持病がある場合、保険の加入が難しくなったり、保険料が高くなることがあります。しかし、持病があっても加入できる保険もありますので、諦めずに探してみましょう。
判断ポイント:
- 持病の種類と程度: どんな病気を持っているのか、どの程度なのかを把握します。
- 既往症の告知義務: 保険加入時に、過去の病歴や現在の健康状態を告知する必要があります。
- 引受基準緩和型保険: 持病があっても比較的加入しやすい保険ですが、保険料が高めに設定されていることが多いです。
持病がある場合は、複数の保険会社に相談し、自分に合った保険を探すことが大切です。

(図:持病の有無、告知義務、引受基準緩和型保険などを考慮して判断)
視点2:家族構成
家族構成によって、必要な保障額は大きく変わります。配偶者や子供がいる場合は、万が一のことがあった場合に、生活費や教育費を保障する必要があります。
判断ポイント:
- 配偶者の有無: 配偶者がいる場合、配偶者の生活費を考慮する必要があります。
- 子供の有無と年齢: 子供がいる場合、教育費や養育費を考慮する必要があります。
- 親の介護: 親の介護が必要な場合、介護費用を考慮する必要があります。
例えば、配偶者と子供がいる場合は、死亡保険の保障額を多めに設定したり、学資保険に加入したりすることを検討しましょう。

(図:配偶者、子供の有無、親の介護などを考慮して判断)
視点3:老後資金
老後資金が十分にある場合は、保険の必要性は低くなります。しかし、老後資金が少ない場合は、医療費や介護費用を保障するために、保険に加入することを検討しましょう。
判断ポイント:
- 年金額: 年金収入がいくらあるのかを把握します。
- 貯蓄額: 貯蓄額がいくらあるのかを把握します。
- 退職金: 退職金がいくらもらえるのかを把握します。
- 生活費: 老後の生活費がいくら必要になるのかを把握します。
例えば、年金収入が少なく、貯蓄額も少ない場合は、医療保険や介護保険に加入することを検討しましょう。

(図:年金額、貯蓄額、生活費などを考慮して判断)
定年後に検討したい保険の種類
定年後に検討したい保険の種類は、主に以下の3つです。
- 医療保険
- がん保険
- 介護保険
医療保険
医療保険は、病気やケガで入院したり、手術を受けたりした場合に、医療費を保障する保険です。定年後は、病気のリスクが高まるため、医療保険の必要性は高まります。
加入を検討するポイント:
- 入院給付金: 入院1日あたりいくら給付されるのかを確認します。
- 手術給付金: 手術の種類によって、いくら給付されるのかを確認します。
- 先進医療給付金: 先進医療を受けた場合に、費用を保障するのかを確認します。
- 保険期間: 保険期間が終身なのか、定期なのかを確認します。
がん保険
がん保険は、がんと診断されたり、がん治療を受けたりした場合に、給付金を受け取れる保険です。がんは、年齢とともに罹患リスクが高まるため、がん保険の必要性も高まります。
加入を検討するポイント:
- 診断給付金: がんと診断された場合に、一時金としていくら給付されるのかを確認します。
- 入院給付金: がんで入院した場合に、1日あたりいくら給付されるのかを確認します。
- 通院給付金: がんで通院した場合に、1日あたりいくら給付されるのかを確認します。
- 抗がん剤治療給付金: 抗がん剤治療を受けた場合に、給付金を受け取れるのかを確認します。
- 保険期間: 保険期間が終身なのか、定期なのかを確認します。
介護保険
介護保険は、介護が必要になった場合に、介護サービス費用を保障する保険です。高齢化が進むにつれて、介護が必要になるリスクも高まるため、介護保険の必要性も高まります。
加入を検討するポイント:
- 要介護認定: どのような状態になったら、給付金を受け取れるのかを確認します。
- 一時金: 要介護認定を受けた場合に、一時金としていくら給付されるのかを確認します。
- 月額給付金: 介護サービスを利用した場合に、月々いくら給付されるのかを確認します。
- 保険期間: 保険期間が終身なのか、定期なのかを確認します。
保険選びの注意点
保険を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 複数の保険会社を比較する: 同じような保障内容でも、保険会社によって保険料が異なる場合があります。複数の保険会社を比較検討し、自分に合った保険を選びましょう。
- 保険料だけでなく、保障内容も確認する: 保険料が安いからといって、安易に保険を選んではいけません。保障内容をしっかりと確認し、必要な保障が備わっているかを確認しましょう。
- 保険の専門家に相談する: 保険選びに迷ったら、保険の専門家に相談してみましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、最適な保険を提案してくれます。
- 無理な加入は避ける: 家計を圧迫するような高額な保険に加入する必要はありません。無理なく支払える範囲で、必要な保障を備えましょう。
保険は、万が一のことがあった場合に、経済的な負担を軽減してくれる大切なものです。しかし、保険に入ることで安心するのではなく、日々の健康管理にも気を配り、健康な生活を送ることが大切です。「早寝早起き、バランスの取れた食事、適度な運動」…これが一番の保険かもしれませんね。
まとめ
定年後の保険は、本当に必要なのか?という疑問から、保険の必要性を判断する視点、検討したい保険の種類、保険選びの注意点について解説しました。
保険は、人生設計における重要な要素の一つです。この記事が、皆さんの保険選びの一助になれば幸いです。
それでは、第二の人生、エンジョイしましょう!

