つまずきを防ぐ住まいの工夫

つまずきを防ぐ住まいの工夫

 60代を迎えると、若い頃には気にならなかった家のちょっとした段差や、薄暗い照明などが、思わぬつまずきの原因になることがあります。転倒は、骨折などの大きな怪我につながるだけでなく、その後の生活の質を大きく低下させる可能性もあります。そこで今回は、皆様が安心して快適な毎日を送れるよう、住まいの安全性を高めるための工夫についてご紹介します。住み慣れた家だからこそ、改めて見直して、より安全で快適な空間にしていきましょう。

🏠 つまずきの原因を知る

 まず、つまずきやすい場所と、その原因を把握することが大切です。

  • 玄関: 段差、靴の脱ぎ履き時の姿勢の不安定さ
  • 廊下: 物が置いてある、照明が暗い
  • 階段: 段差が高い、手すりがない
  • 浴室: 床が滑りやすい、段差がある
  • リビング・寝室: マットやラグ、コード類

 これらの場所で、どんなことが原因でつまずきやすいのかを具体的に考えてみましょう。

⚠️ 段差をなくす、または段差を分かりやすくする

 家の中の段差は、つまずきの大きな原因となります。できる範囲で段差をなくす工夫をしてみましょう。

🌱 玄関の段差

 玄関の段差が大きい場合は、踏み台を設置することを検討しましょう。踏み台は、安定感があり、滑りにくい素材のものを選ぶことが大切です。また、手すりを設置することで、さらに安全性を高めることができます。

ポイント:踏み台を選ぶ際は、ご自身の足腰の状態に合わせて、高さを調整できるものがおすすめです。

🌱 浴室の段差

 浴室の洗い場と浴槽の間に段差がある場合は、浴槽内椅子やステップなどを活用しましょう。浴槽への出入りを楽にし、転倒のリスクを軽減できます。

🌱 その他の段差

 家の中の小さな段差には、スロープを設置したり、段差解消マットを敷くなどの対策が有効です。段差があることを意識させることが重要なので、明るい色のテープを貼って目立たせるのも良いでしょう。

注意点:スロープやマットは、滑りにくい素材を選び、しっかりと固定するようにしましょう。

🧽 マットやラグは要注意

 リビングや寝室に敷いているマットやラグは、柔らかく心地よい反面、つまずきの原因になることもあります。

🌱 マットの選び方

 マットを選ぶ際は、厚みが薄く、滑り止め加工がされているものを選びましょう。

🌱 マットの固定

 マットがずれないように、滑り止めシートやテープでしっかりと固定しましょう。

🌱 定期的なメンテナンス

 マットの端がめくれていないか、定期的に確認し、必要に応じて交換しましょう。

💡 明るい照明で安全を確保

 明るさは、視認性を高め、つまずきを防ぐために非常に重要です。

🌱 照明の増設

 廊下や階段、玄関など、暗い場所には照明を増設しましょう。人感センサー付きの照明を設置すると、夜間の移動も安心です。

🌱 照明の交換

 暗い照明は、明るいLED照明に交換しましょう。LED照明は、消費電力が少なく、長寿命なので経済的です。

🌱 スイッチの位置

 照明のスイッチは、手の届きやすい場所に設置しましょう。特に、寝室のベッドサイドには、手元で操作できる照明があると便利です。

💪 手すりの設置で安心をプラス

 手すりは、体のバランスを崩した時や、立ち上がり、座る動作をサポートしてくれる頼もしい存在です。

🌱 設置場所

 玄関、廊下、階段、浴室、トイレなど、必要に応じて手すりを設置しましょう。

🌱 手すりの選び方

 手すりは、握りやすく、滑りにくい素材のものを選びましょう。また、設置場所に合わせて、適切な高さと長さを選ぶことが大切です。

ポイント:専門業者に相談することで、最適な手すりの種類や設置場所をアドバイスしてもらうことができます。

🌸 まとめ – 快適な住まいは安全から

 今回は、つまずきを防ぐための住まいの工夫についてご紹介しました。段差の解消、マットの対策、照明の改善、手すりの設置など、できることから少しずつ取り組んでみましょう。住み慣れた家を、より安全で快適な空間にすることで、よりアクティブで健康的な毎日を送ることができます。

 これらの工夫は、転倒を完全に防ぐものではありませんが、リスクを大幅に減らすことができます。ご自身の体力や生活習慣に合わせて、無理のない範囲で取り組んでみてください。

 ご家族や専門家と相談しながら、安全で快適な住まいづくりを進めていきましょう。