「最近、なんだか体が思うように動かなくなってきたな…」と感じること、ありませんか? 私も若い頃は全く考えませんでしたが、60代を過ぎてから、階段の上り下りが少し億劫になったり、ちょっとしたことで疲れやすくなったりと、変化を感じるようになりました。特に、親の介護が必要になった時、「一体何から始めたら良いんだろう?」と途方に暮れてしまった経験があります。今回は、そんな時に頼りになる介護サービスについて、費用のことも含めて、わかりやすく解説したいと思います。
介護サービスってどんなものがあるの?
介護サービスと一口に言っても、色々な種類があるんです。大きく分けると、自宅で受けるサービスと、施設に通ったり、入所するサービスがあります。今回は、その中でも特に利用者の多い、訪問介護とデイサービスについて詳しく見ていきましょう。
訪問介護とは?
訪問介護は、ヘルパーさんが自宅に来て、日常生活のお手伝いをしてくれるサービスです。「朝は空気が澄んでいて気持ちがいい」と感じる時間帯に、ヘルパーさんに来てもらって、一緒に朝食を作ったり、掃除をしてもらったり。人によっては、入浴の介助をお願いしたり、通院の付き添いをしてもらったりすることもできます。
具体的には、以下のようなサービスを受けられます。
- 身体介護:食事、入浴、排泄、着替えなどの介助
- 生活援助:掃除、洗濯、調理、買い物など
私も以前、足が悪くなった母のために、訪問介護を利用していました。母は一人暮らしだったので、ヘルパーさんが来てくれることで、安心して生活することができていました。
デイサービスとは?
デイサービスは、日帰りで施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けることができるサービスです。「自分は夕方派。理由は、一日の終わりにゆったりとした時間を過ごせるから」という方もいるかもしれませんが、デイサービスは日中の時間を有効活用できるのが魅力です。利用者同士で会話を楽しんだり、体を動かすことで、心身ともにリフレッシュできます。
具体的には、以下のようなサービスを受けられます。
- 食事:栄養バランスの取れた昼食やおやつ
- 入浴:安全に配慮された入浴設備
- レクリエーション:歌、ゲーム、体操など
- 機能訓練:リハビリテーション専門職による機能訓練
- 送迎:自宅から施設までの送迎
デイサービスを利用することで、家に閉じこもりがちな高齢者の方も、社会との繋がりを保つことができます。また、家族の方も、日中の介護負担を軽減することができます。
介護保険制度について
訪問介護やデイサービスを利用するには、介護保険制度を利用するのが一般的です。介護保険制度は、40歳以上の方が加入し、介護が必要になった時に、介護サービスを利用するための保険です。
介護保険の申請方法
介護保険を利用するには、まず市区町村の窓口で要介護認定の申請をする必要があります。
- 市区町村の窓口に申請書を提出します。(郵送でも可能な場合があります)
- 市区町村の職員が自宅を訪問し、聞き取り調査を行います。
- かかりつけ医に意見書を作成してもらいます。
- 市区町村が、調査結果と医師の意見書をもとに、介護度を決定します。
介護度は、要支援1・2、要介護1〜5の7段階に分かれており、介護度によって利用できるサービスの種類や回数が異なります。
介護保険で利用できるサービスの種類
介護保険で利用できるサービスは、大きく分けて以下の3種類があります。
- 居宅サービス:訪問介護、デイサービスなど、自宅で受けるサービス
- 施設サービス:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など、施設に入所して受けるサービス
- 地域密着型サービス:小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)など、住み慣れた地域で生活を続けられるようにするためのサービス
どのサービスを利用できるかは、介護度や個々の状況によって異なります。まずは、市区町村の窓口や、地域包括支援センターに相談してみるのがおすすめです。
気になる費用は?
介護サービスを利用する際、気になるのは費用ですよね。介護保険を利用する場合、自己負担は原則として1割または2割です。所得に応じて負担割合が変わります。
訪問介護の費用
訪問介護の費用は、サービスの内容や時間によって異なります。例えば、身体介護の場合は、30分あたり数百円程度、生活援助の場合は、1時間あたり数百円程度が目安となります。
※あくまで目安です。詳細な料金は、事業所によって異なりますので、事前に確認するようにしましょう。
デイサービスの費用
デイサービスの費用も、サービスの内容や時間によって異なります。例えば、1日の利用で数千円程度が目安となります。これには、食事代やレクリエーション費などが含まれています。
※あくまで目安です。詳細な料金は、事業所によって異なりますので、事前に確認するようにしましょう。
費用を抑えるためのポイント
介護サービスを利用する際、費用を少しでも抑えたいという方もいるかと思います。そこで、費用を抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。
- 介護保険を最大限に活用する:介護保険を利用することで、自己負担を1割または2割に抑えることができます。
- 高額介護サービス費の制度を利用する:介護サービスの利用料が高額になった場合、高額介護サービス費の制度を利用することで、払い戻しを受けることができます。
- 地域の助成制度を利用する:市区町村によっては、介護サービス利用料の助成制度がある場合があります。
- 複数の事業所を比較検討する:同じサービスでも、事業所によって料金が異なる場合があります。複数の事業所を比較検討し、自分に合った事業所を選ぶようにしましょう。
これらのポイントを参考に、上手に介護サービスを利用してみてくださいね。
訪問介護とデイサービス、どちらを選ぶ?
訪問介護とデイサービス、どちらを選べば良いか迷う方もいるかもしれません。どちらのサービスが適しているかは、個々の状況によって異なります。
訪問介護がおすすめなのは?
訪問介護は、以下のような方におすすめです。
- 自宅で生活を続けたい方
- 外出が難しい方
- 個別のニーズに合わせたサービスを受けたい方
- 家族の介護負担を軽減したい方
訪問介護は、ヘルパーさんが自宅に来てくれるので、住み慣れた環境で生活を続けることができます。また、個別のニーズに合わせて、サービス内容を調整してもらうことも可能です。
デイサービスがおすすめなのは?
デイサービスは、以下のような方におすすめです。
- 社会との繋がりを保ちたい方
- 心身機能を維持・向上させたい方
- レクリエーションやイベントを楽しみたい方
- 家族の介護負担を軽減したい方
デイサービスは、他の利用者の方と交流したり、レクリエーションに参加することで、社会との繋がりを保つことができます。また、機能訓練やリハビリテーションを受けることで、心身機能を維持・向上させることができます。
どちらのサービスを選ぶか迷った場合は、まずはケアマネージャーに相談してみるのがおすすめです。ケアマネージャーは、介護に関する専門家であり、個々の状況に合わせて最適なサービスを提案してくれます。
介護サービス利用の注意点
介護サービスを利用する際には、いくつか注意しておきたい点があります。
契約内容をしっかり確認する
介護サービスを利用する際には、必ず契約書の内容をしっかりと確認するようにしましょう。サービス内容、利用時間、料金などを確認し、不明な点があれば、事業所に質問するようにしましょう。
利用者の意見を尊重する
介護サービスは、利用者の生活を支援するためのものです。利用者の意向を尊重し、無理強いすることのないようにしましょう。サービス内容や時間などについて、利用者の意見を聞きながら、調整していくことが大切です。
苦情や疑問は遠慮なく伝える
介護サービスに関して、苦情や疑問がある場合は、遠慮なく事業所に伝えるようにしましょう。事業所は、利用者の声を真摯に受け止め、改善に努める義務があります。
まとめ
今回は、介護サービスの中でも、特に利用者の多い訪問介護とデイサービスについて、費用のことも含めて解説しました。介護サービスは、高齢者の方々が、住み慣れた地域で安心して生活を送るための大切な手段です。制度を理解し、上手に活用することで、ご本人だけでなく、ご家族の負担も軽減することができます。
もし、介護について不安なことや疑問なことがあれば、遠慮なく市区町村の窓口や、地域包括支援センターに相談してみてください。専門家が親身になって相談に乗ってくれます。
私も、介護について色々と調べていく中で、制度の複雑さに戸惑うこともありました。しかし、専門家の方々に相談することで、安心して介護を進めることができました。皆さんも、一人で悩まずに、積極的に相談してみてくださいね。

