「朝は空気が澄んでいて気持ちがいいですね。庭の手入れをすると、心が落ち着きます。」…そんな穏やかな毎日を、これからも長く続けていきたい。そう願うのは、誰しも同じでしょう。
でも、人生には予期せぬ出来事が起こるもの。もしも介護が必要になったら…?
「うちの親はまだ大丈夫」と思っていても、情報収集は早すぎることはありません。
今回は、介護施設の種類と選び方について、特に「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設(老健)」「グループホーム」の3つを中心に、わかりやすく解説します。
なんだか難しそう…?ご安心ください!難しい専門用語は極力使わず、あなたの家族構成やライフスタイルに合った施設選びのヒントになるよう、丁寧にお伝えしていきますね。
「自分は夕方派。理由は、一日の終わりにゆっくりと読書を楽しむ時間があるから。」そんな風に、人それぞれに心地よい時間があるように、施設選びも、それぞれの状況に合った選択肢があるはずです。一緒に考えていきましょう。
介護施設の種類を知っておきましょう
介護施設と一口に言っても、その種類はさまざま。それぞれに目的やサービス内容、費用などが異なります。
ここでは、代表的な介護施設の種類と、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
主な介護施設の種類
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- グループホーム
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
今回は、特にニーズの高い「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設(老健)」「グループホーム」の3つについて、詳しく掘り下げていきます。
特別養護老人ホーム(特養)
特別養護老人ホーム(特養)は、原則として要介護3以上の方が、生活の場として利用する施設です。
食事や入浴、排泄などの日常生活の介助や、機能訓練、健康管理など、手厚いサービスを受けることができます。
比較的費用が抑えられるため、入所希望者が多く、待機期間が長い傾向があります。
特養の特徴
- 原則として要介護3以上の方が対象
- 生活の場としての利用
- 食事、入浴、排泄などの介助
- 機能訓練、健康管理
- 比較的費用が抑えられる
- 入所待機期間が長い傾向
どんな人におすすめ?
特養は、以下のような方におすすめです。
- 常時介護が必要で、自宅での生活が困難な方
- 医療的なケアが必要な方
- 費用を抑えたい方
介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設(老健)は、病院を退院後、自宅へ戻るためのリハビリテーションや、日常生活の訓練を行うための施設です。
医師や看護師、リハビリ専門職などのスタッフが、利用者の在宅復帰を支援します。
入所期間は原則として3ヶ月~6ヶ月程度で、在宅復帰を前提としている点が、特養との大きな違いです。
老健の特徴
- 在宅復帰を目的としたリハビリ施設
- 医師、看護師、リハビリ専門職が在籍
- 入所期間は原則3ヶ月~6ヶ月程度
- リハビリテーション、日常生活訓練
- 医療的なケアも提供
どんな人におすすめ?
老健は、以下のような方におすすめです。
- 病院を退院後、自宅へ戻るためのリハビリが必要な方
- 日常生活の訓練を行い、自立した生活を目指したい方
- 医師や看護師による医療的なケアが必要な方
グループホーム
グループホームは、認知症の方が少人数(5~9人程度)で共同生活を送る施設です。
家庭的な雰囲気の中で、食事の準備や掃除、洗濯などを、他の入居者や介護スタッフと協力して行います。
認知症の方の自立支援や、認知症の進行を穏やかにすることを目的としています。
グループホームの特徴
- 認知症の方が対象
- 少人数(5~9人程度)での共同生活
- 家庭的な雰囲気
- 食事の準備、掃除、洗濯などを共同で行う
- 認知症の進行を穏やかにする
- 自立支援
どんな人におすすめ?
グループホームは、以下のような方におすすめです。
- 認知症と診断された方
- 家庭的な雰囲気の中で、穏やかに生活したい方
- 他の入居者と協力して、共同生活を送りたい方
- 認知症の進行を穏やかにしたい方
【早見表】特養・老健・グループホームの違い
「結局、どれを選んだらいいのか迷ってしまう…」
そんなあなたのために、特養・老健・グループホームの違いを、早見表にまとめました。
それぞれの施設の特徴を比較して、ご自身に合った施設選びの参考にしてください。
| 特別養護老人ホーム(特養) | 介護老人保健施設(老健) | グループホーム | |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 原則 要介護3以上 | 要介護1~5 (在宅復帰を目指す方) | 認知症の方 |
| 目的 | 生活の場としての長期的な介護 | 在宅復帰に向けたリハビリ | 認知症の進行緩和と共同生活 |
| サービス内容 | 食事、入浴、排泄介助、機能訓練、健康管理 | リハビリ、日常生活訓練、医療ケア、介護 | 食事の準備、掃除、洗濯などを共同で行う、介護 |
| 入所期間 | 長期 | 原則 3ヶ月~6ヶ月 | 長期 |
| 費用 | 比較的安い | 中間 | 中間~高い |
| 特徴 | 生活の場、手厚い介護 | リハビリに特化、在宅復帰支援 | 少人数制、家庭的な雰囲気 |
施設を選ぶ際のポイント
介護施設を選ぶ際には、以下の点を考慮することが大切です。
費用の確認
入居一時金、月額利用料、その他費用など、必要な費用を事前に確認しましょう。
施設のパンフレットやホームページ、担当者への質問などで、詳細な費用を確認することが重要です。
また、介護保険の適用範囲や、利用できる補助金制度なども確認しておきましょう。
施設の雰囲気
実際に施設を見学し、施設の雰囲気や、入居者の様子を確認しましょう。
スタッフの対応や、施設の清潔さ、レクリエーションの内容なども、重要な判断材料となります。
可能であれば、体験入居をしてみるのも良いでしょう。
立地条件
家族が訪問しやすい場所にあるか、交通の便は良いかなど、立地条件も考慮しましょう。
自宅からの距離や、最寄りの駅からのアクセス、駐車場などの有無を確認しておきましょう。
また、周辺環境や、買い物施設の有無なども、生活の利便性を考慮する上で重要な要素となります。
医療体制
持病がある場合は、医療体制が整っているかを確認しましょう。
提携医療機関の有無や、緊急時の対応などを確認しておくことが大切です。
また、看護師の配置人数や、夜間の医療体制なども確認しておきましょう。
スタッフの質
スタッフの対応や、介護サービスの質を確認しましょう。
スタッフの資格や経験、研修制度なども確認しておくと、より安心です。
また、入居者に対する接し方や、コミュニケーション能力なども、重要な判断材料となります。
まとめ
介護施設の種類と選び方について、特養・老健・グループホームを中心に解説しました。
施設選びは、ご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな決断です。
焦らずに、じっくりと情報を集め、それぞれの施設の特徴を理解した上で、ご本人にとって最適な施設を選んであげてください。
「迷ったときは、専門家や地域包括支援センターに相談するのも一つの手ですよ」
「いずれにしても、早めの準備が大切。資料請求をしたり、見学の予約をしたり、少しずつ行動に移してみましょう」

