介護サービス利用の基本

「最近、なんだか体が思うように動かなくなってきたな…」と感じることはありませんか? あるいは、ご両親の様子を見ていて、「そろそろ介護サービスが必要かも」と思い始めている方もいらっしゃるかもしれません。 
介護サービスと聞くと、なんだか難しそう、手続きが面倒そう…と感じる方もいるかもしれませんね。私も最初はそうでした。でも、一歩ずつ進んでいけば大丈夫! この記事では、介護サービスを利用するための基本的なステップを、分かりやすく解説します。 
少しでも不安を解消して、安心して介護サービスを利用できるよう、一緒に見ていきましょう。

ちなみに私は、朝は空気が澄んでいて気持ちがいいので、軽い体操を日課にしています。でも、サービスの検討となると、どうも夕方の方が落ち着いて考えられるんですよね。皆さんはどうですか?

介護サービス利用開始までの3ステップ

介護サービスを利用するには、大きく分けて3つのステップがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

ステップ1:要介護認定の申請

まず最初に、お住まいの市区町村の窓口で「要介護認定」の申請を行います。「要介護認定」とは、どの程度の介護が必要かを判断するためのものです。

申請窓口は、市区町村の高齢福祉課や介護保険課などです。わからない場合は、役所の受付で尋ねてみましょう。申請には、介護保険被保険者証(65歳以上の方)、または健康保険被保険者証(40歳~64歳の方)などが必要です。詳しくはお住まいの市区町村のホームページで確認するか、電話で問い合わせてみましょう。

申請後、市区町村の職員や委託された調査員が自宅を訪問し、心身の状態について聞き取り調査を行います。また、かかりつけ医に意見書を作成してもらう必要があります。これらの情報をもとに、介護認定審査会で審査が行われ、要介護度が決定されます。

要介護度は、要支援1・2、要介護1~5の7段階に分かれています。要支援1・2の方は、介護予防サービスを、要介護1~5の方は、介護サービスを利用することができます。

ステップ2:ケアプランの作成

要介護認定の結果が出たら、次は「ケアプラン」を作成します。ケアプランとは、どのような介護サービスを、いつ、どのように利用するかを具体的に計画したものです。

ケアプランの作成は、ご自身で行うこともできますが、「ケアマネジャー(介護支援専門員)」に依頼するのが一般的です。ケアマネジャーは、介護に関する専門的な知識を持っており、ご本人やご家族の状況を丁寧にヒアリングし、最適なケアプランを作成してくれます。

ケアマネジャーは、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などに所属しています。どこに相談すれば良いかわからない場合は、市区町村の窓口で紹介してもらいましょう。

ケアマネジャーは、介護サービスに関する相談に乗ってくれるだけでなく、サービス事業者との連絡調整や、介護保険に関する手続きの代行なども行ってくれます。介護に関する様々な悩みを抱えている場合は、気軽に相談してみましょう。

ケアプラン作成時には、どんな生活を送りたいか、どんなことに困っているかなど、ご自身の希望や思いをしっかりと伝えることが大切です。 
「趣味の畑仕事を続けたい」「できる限り自宅で過ごしたい」など、具体的な希望を伝えることで、より自分に合ったケアプランを作成してもらうことができます。

ステップ3:介護サービス事業者との契約

ケアプランが完成したら、実際にサービスを提供する事業者を選び、契約を結びます。介護サービスには、訪問介護、通所介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)、福祉用具のレンタルなど、様々な種類があります。

ケアマネジャーは、ご本人の希望や心身の状態、ケアプランの内容に合わせて、最適なサービス事業者を紹介してくれます。複数の事業所の見学や体験利用などを通して、ご自身に合った事業者を選びましょう。

契約を結ぶ際には、サービスの内容、利用料金、キャンセル規定などをしっかりと確認しましょう。不明な点があれば、遠慮なく事業者に質問することが大切です。契約内容に納得したら、契約書に署名・捺印して契約完了となります。

契約後も、サービス利用中に困ったことや、変更したいことなどがあれば、ケアマネジャーや事業者に相談することができます。安心してサービスを利用できるよう、コミュニケーションを密に取るようにしましょう。

ステップ表:介護サービス利用の流れ

これまでの3つのステップを、表にまとめました。全体像を把握するのに役立ててください。

ステップ 内容 主な担当者 ポイント
1.要介護認定の申請 市区町村の窓口で申請。訪問調査や医師の意見書が必要。 本人、家族、市区町村 早めの申請が大切。困ったら市区町村に相談。
2.ケアプランの作成 ケアマネジャーと相談しながら、サービス計画を作成。 本人、家族、ケアマネジャー 希望や困り事をしっかり伝える。
3.介護サービス事業者との契約 サービス内容や料金を確認し、契約を結ぶ。 本人、家族、ケアマネジャー、サービス事業者 複数の事業所を比較検討する。

介護サービスの種類

介護サービスには様々な種類があり、ご本人の状況や希望に合わせて選ぶことができます。代表的なサービスをいくつかご紹介します。

訪問介護

訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問し、身体介護(食事、入浴、排泄の介助など)や生活援助(掃除、洗濯、調理など)を行います。住み慣れた自宅で安心して生活を送りたい方に適しています。

通所介護(デイサービス)

日帰りで施設に通い、食事、入浴、レクリエーションなどのサービスを受けます。他の利用者との交流や、機能訓練などを通して、心身機能の維持・向上を図ることができます。閉じこもり防止や、ご家族の負担軽減にもつながります。

短期入所(ショートステイ)

短期間施設に入所し、食事、入浴、排泄の介助などのサービスを受けます。ご家族の病気や介護疲れなど、一時的に介護が困難になった場合に利用することができます。

福祉用具のレンタル

車椅子、介護ベッド、歩行器など、日常生活をサポートする福祉用具をレンタルすることができます。身体状況に合わせて適切な用具を選ぶことで、自立した生活を支援します。

その他

上記以外にも、訪問看護、訪問リハビリテーション、グループホーム、特別養護老人ホームなど、様々な介護サービスがあります。ご自身の状況に合わせて、最適なサービスを選びましょう。

知っておくと安心! 介護保険のQ&A

介護保険について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。

Q:介護保険料はいくらですか?

A:介護保険料は、お住まいの市区町村や所得によって異なります。詳しくはお住まいの市区町村の窓口にお問い合わせください。

Q:介護サービスを利用できるのはどんな人ですか?

A:65歳以上の方で、要介護認定を受けている方、または40歳~64歳の方で、特定疾病により要介護認定を受けている方が利用できます。

Q:介護サービスを利用するには、どれくらいの費用がかかりますか?

A:介護サービスを利用する際には、原則として費用の1割または2割(所得に応じて)を自己負担します。残りの費用は介護保険でまかなわれます。

Q:ケアマネジャーは無料で相談できますか?

A:ケアマネジャーへの相談は、原則として無料です。ケアプラン作成の費用は介護保険でまかなわれます。

Q:介護サービスに不満がある場合はどうすればいいですか?

A:まずは、ケアマネジャーやサービス事業者に相談してみましょう。それでも解決しない場合は、市区町村の窓口や、国民健康保険団体連合会などに相談することができます。

おわりに

介護サービス利用は、決して簡単な道のりではありませんが、適切なサポートを受けることで、安心して生活を送ることができます。この記事が、介護サービス利用の一助となれば幸いです。

もし、介護について不安なことや疑問に思うことがあれば、遠慮なくお住まいの市区町村の窓口や、地域包括支援センターなどに相談してみてください。専門家が親身になって相談に乗ってくれます。

私も、皆さんと一緒に、より良い老後を送れるよう、これからも情報発信を続けていきたいと思います。