歩きやすい靴の選び方

年齢を重ねると、足のトラブルが増えてくることも。若い頃と同じように靴を選んでいると、足に負担がかかり、痛みや疲れの原因になることがあります。快適な毎日を送るためには、足に合った歩きやすい靴を選ぶことが大切です。この記事では、60代の方が靴を選ぶ際に特に注意したいポイントを、わかりやすく解説します。

歩きやすい靴選びの重要性

若い頃には気にならなかった靴の重さや、ちょっとしたデザインの違いが、年齢を重ねると大きな負担になることがあります。足のアーチが崩れてきたり、筋力が低下したりすることで、より慎重に靴を選ぶ必要が出てきます。歩きやすい靴を選ぶことは、転倒予防や、ひざ、腰への負担軽減にも繋がります。健康寿命を延ばすためにも、靴選びを見直してみましょう。

歩きやすい靴を選ぶための7つのポイント

歩きやすい靴を選ぶためには、様々な要素を考慮する必要があります。ここでは、特に重要な7つのポイントについて詳しく解説します。

1. 重さをチェック

靴の重さは、歩行時の疲労度に大きく影響します。できるだけ軽い靴を選ぶようにしましょう。一般的に、片足250g以下の靴が、疲れにくいとされています。店頭で実際に手に取って、重さを確かめてみてください。軽い素材を使ったスニーカーやウォーキングシューズなどがおすすめです。

2. 幅とサイズを正しく測る

足の幅とサイズは、時間帯や体調によって変化することがあります。夕方など、足がむくみやすい時間帯に計測するのがおすすめです。専門店では、専門の計測器で正確に測ってもらうことができます。自分で測る場合は、壁にかかとをつけ、一番長い指先までの長さを測りましょう。幅も同様に、一番広い部分を測ります。サイズだけでなく、ワイズ(足囲)も考慮することが大切です。

3. ソールの素材と形状を確認

ソールの素材は、クッション性とグリップ力に大きく影響します。クッション性の高い素材としては、EVA(エチレン酢酸ビニル)やウレタンなどが挙げられます。グリップ力に関しては、ゴム底が一般的ですが、濡れた路面でも滑りにくい特殊なゴムを使ったものもあります。ソールの形状も重要で、つま先が少し上がっているものや、かかと部分に安定感があるものがおすすめです。

4. アッパー素材の通気性を考慮

アッパー素材とは、靴の甲部分を覆う素材のことです。通気性の悪い素材だと、靴の中が蒸れて不快感を感じたり、水虫の原因になったりすることがあります。メッシュ素材や、天然皮革など、通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。

5. かかと部分の安定性を確認

かかと部分は、歩行時の安定性を保つ上で非常に重要です。かかとをしっかりホールドしてくれるような、硬めの素材を使ったものを選びましょう。かかと部分にカウンター(芯材)が入っているものがおすすめです。カウンターがしっかりしていると、歩行時のブレを抑え、足首への負担を軽減してくれます。

6. 履き口のクッション性をチェック

履き口は、足首と靴が擦れやすい部分です。クッション性のある素材を使ったものを選ぶことで、擦れを軽減し、快適な履き心地を保つことができます。特に、アキレス腱部分にクッションが入っているものがおすすめです。

7. 試し履きは必ず行う

実際に靴を履いてみて、歩き心地を確かめることが最も重要です。店内で数歩歩くだけでなく、少し長めに歩いてみたり、階段の上り下りをしてみたりして、違和感がないかを確認しましょう。靴下を履いた状態で試し履きをするようにしましょう。可能であれば、午前中だけでなく、足がむくみやすい夕方にも試し履きをしてみるのがおすすめです。

靴の種類別 おすすめポイント

靴には様々な種類がありますが、ここでは、日常的に履くことが多いスニーカー、ウォーキングシューズ、パンプスについて、選び方のポイントを解説します。

スニーカー

スニーカーは、カジュアルな服装に合わせやすく、普段使いに最適な靴です。軽くてクッション性の高いものを選ぶようにしましょう。最近では、ウォーキングにも使えるような機能性の高いスニーカーも増えています。紐でしっかりと固定できるものを選ぶと、より安定感が増します。

ウォーキングシューズ

ウォーキングシューズは、長時間の歩行を想定して作られているため、クッション性や安定性に優れています。ウォーキングだけでなく、普段の買い物や散歩にもおすすめです。防水性や透湿性に優れた素材を使ったものを選ぶと、雨の日でも快適に過ごせます。

パンプス

パンプスは、フォーマルな場面で活躍する靴ですが、足に合わないものを選ぶと、痛みや疲れの原因になります。ヒールが高すぎるものは避け、安定感のある太めのヒールを選ぶようにしましょう。つま先が細すぎるものも、指を圧迫してしまうので避けるようにしましょう。ストラップ付きのものを選ぶと、脱げにくく、安定感が増します。

比較リスト:素材別特徴

素材 特徴 メリット デメリット
天然皮革 牛革、羊革など。天然素材ならではの風合いを持つ。 通気性が良い、耐久性が高い、履き込むほど足に馴染む 価格が高い、水に弱い、手入れが必要
合成皮革 人工的に作られた皮革。 価格が安い、水に強い、手入れが簡単 通気性が悪い、耐久性が低い、蒸れやすい
メッシュ 網状の素材。 通気性が非常に良い、軽量 耐久性が低い、汚れやすい
EVA クッション性の高い合成樹脂。 軽量、クッション性が高い、衝撃吸収性が高い 耐久性が低い、熱に弱い
ウレタン 弾力性のある合成樹脂。 クッション性が高い、耐久性が高い 重い、通気性が悪い
ゴム 天然ゴム、合成ゴムなど。 グリップ力が高い、耐久性が高い、防水性が高い 重い、硬い

比較リスト:靴の種類別 おすすめポイント

種類 おすすめポイント 選び方の注意点 おすすめシーン
スニーカー 軽量性、クッション性、デザイン性 紐の締め付け具合、ソールの厚さ、通気性 普段使い、軽い運動、カジュアルな外出
ウォーキングシューズ 安定性、クッション性、防水性 足のフィット感、ソールのグリップ力、アッパー素材 ウォーキング、長時間の散歩、旅行
パンプス 安定性、ヒールの高さ、足へのフィット感 つま先の形状、ストラップの有無、履き口のクッション性 フォーマルな場面、ビジネスシーン、お出かけ
サンダル 通気性、軽量性、脱ぎ履きのしやすさ ソールのクッション性、足首の固定具合、素材 普段使い、夏場の外出、リゾート
ブーツ 保温性、防水性、安定性 足首の固定具合、素材、ソールのグリップ力 冬場の外出、アウトドア、雪道

足のトラブルと靴選び

足のトラブルを抱えている場合は、より慎重に靴を選ぶ必要があります。外反母趾、偏平足、タコ、ウオノメなど、それぞれのトラブルに合った靴を選ぶことで、痛みを軽減し、症状の悪化を防ぐことができます。

外反母趾

外反母趾は、親指が小指側に曲がってしまう状態です。つま先がゆったりとした靴を選び、親指を圧迫しないようにしましょう。足のアーチをサポートするインソールを使用するのもおすすめです。

偏平足

偏平足は、足の裏のアーチが崩れてしまっている状態です。アーチをサポートする機能のある靴を選び、足裏全体を支えるようにしましょう。インソールを使用することで、さらにサポート力を高めることができます。

タコ・ウオノメ

タコやウオノメは、靴との摩擦や圧迫によってできることが多いです。靴の中で足が圧迫されないように、ゆったりとした靴を選びましょう。タコやウオノメができやすい部分には、クッション材などを当てて、摩擦を軽減するようにしましょう。

靴のお手入れと保管

お気に入りの靴を長く履き続けるためには、適切なお手入れと保管が欠かせません。靴の種類や素材によってお手入れ方法が異なりますので、注意が必要です。

日常のお手入れ

履いた後は、ブラシで汚れを落とし、風通しの良い場所で陰干ししましょう。雨に濡れた場合は、タオルなどで水分を拭き取り、乾燥させてください。

素材別のお手入れ

天然皮革の場合は、専用のクリームを塗って保湿し、艶出しをしましょう。合成皮革の場合は、水拭きで汚れを落とし、乾燥させてください。メッシュ素材の場合は、柔らかいブラシで汚れを落とし、水洗いする場合は、中性洗剤を使用しましょう。

保管方法

長期間履かない場合は、汚れを落とし、乾燥させてから、シューキーパーを入れて型崩れを防ぎましょう。通気性の良い場所に保管し、湿気を避けるようにしましょう。

まとめ

歩きやすい靴を選ぶことは、健康的な生活を送る上で非常に重要です。この記事で紹介したポイントを参考に、自分の足に合った、快適な靴を見つけてください。定期的に足のサイズを測り直し、靴の状態をチェックすることも忘れずに行いましょう。足のトラブルを感じたら、専門家に相談することも大切です。快適な靴で、アクティブな毎日を送りましょう。