高齢者施設の種類と選び方

「朝は空気が澄んでいて気持ちがいい」とよく聞きますよね。私も若い頃はそう思っていたのですが、最近は夕方の、少し日が傾きかけた時間に庭いじりをするのが好きなんです。理由は、日中の強い日差しが和らぎ、風が心地よく感じられるから。それに、一日を終える充実感も味わえます。

さて、人生100年時代と言われる今、私たち60代にとって、これからの暮らしをどうデザインしていくかは大切なテーマです。特に、介護が必要になったとき、住み慣れた家を離れて高齢者施設に入居することも選択肢の一つとなります。

「でも、高齢者施設ってたくさん種類があって、どこを選んだらいいかわからない…」そんな風に悩んでいませんか? 料金もサービスも立地も様々で、一体何が違うのか、どうやって選べば後悔しないのか、迷ってしまいますよね。

今回は、そんな悩みを解決するために、高齢者施設の主な種類と、それぞれの料金、サービス、立地の違いについて、わかりやすく解説します。比較表も用意したので、ぜひ参考にしてください。

高齢者施設の種類を知ろう

高齢者施設と一口に言っても、実は様々な種類があります。それぞれの施設によって、提供されるサービスや料金、対象となる方の状態などが異なります。ここでは、代表的な高齢者施設の種類をご紹介します。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホーム、通称「特養」は、介護保険が適用される公的な施設です。常時介護が必要で、自宅での生活が困難な方が対象となります。

特養の魅力は、比較的費用が抑えられる点です。しかし、入居待機者が多く、すぐに入居できない場合が多いのが現状です。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設、通称「老健」は、病院と自宅の中間的な役割を担う施設です。リハビリテーションを中心に、在宅復帰を目指す方が利用します。

入所期間は原則として3ヶ月程度で、その後は自宅に戻るか、他の施設に移る必要があります。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、民間の施設で、介護が必要な方向けに、食事、入浴、排泄などの介護サービスを提供します。

介護度が重度の方でも安心して生活できる体制が整っているのが特徴です。費用は他の施設に比べて高めですが、手厚いサービスを受けられます。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームも民間の施設ですが、介護付き有料老人ホームとは異なり、基本的には自立した生活を送れる方向けの施設です。

必要な場合は、外部の介護サービスを利用することも可能です。介護度が低い方や、自由な生活を重視する方に向いています。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅、通称「サ高住」は、高齢者の方が安心して暮らせるように、バリアフリー構造になっていたり、生活相談サービスが提供されたりする賃貸住宅です。

介護が必要な場合は、外部の介護サービスを利用する必要があります。比較的自由な生活を送りたい方におすすめです。

グループホーム

グループホームは、認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、専門スタッフのサポートを受けながら、自分らしい生活を送ることができます。

認知症の方にとって、馴染みのある環境で生活できるのが大きなメリットです。

料金の違いを比較!

高齢者施設の料金は、施設の種類やサービス内容、居室の広さなどによって大きく異なります。ここでは、それぞれの施設の料金相場を比較してみましょう。

施設の種類 入居一時金 月額利用料 その他費用
特別養護老人ホーム(特養) なし〜数十万円 5〜15万円程度 介護保険自己負担分、食費、居住費など
介護老人保健施設(老健) なし 10〜20万円程度 介護保険自己負担分、食費、居住費など
介護付き有料老人ホーム 数百万円〜数千万円 20〜40万円程度 介護保険自己負担分、医療費、おむつ代など
住宅型有料老人ホーム 数十万円〜数百万円 15〜30万円程度 介護保険自己負担分(介護サービス利用時)、食費、居住費など
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) なし〜数十万円 10〜25万円程度 介護保険自己負担分(介護サービス利用時)、食費、居住費など
グループホーム なし〜数十万円 15〜25万円程度 介護保険自己負担分、食費、居住費など

※上記の料金はあくまで目安です。実際の料金は施設によって異なりますので、必ず事前に確認してください。

料金について補足ですが、入居一時金は、施設によっては不要な場合もあります。また、月額利用料には、家賃、管理費、食費などが含まれます。介護保険自己負担分は、介護度によって異なります。

費用は、将来の生活設計にも大きく関わってきますから、しっかりと検討することが大切ですね。

サービス内容の違いをチェック!

高齢者施設を選ぶ上で、サービス内容は非常に重要なポイントです。それぞれの施設で提供されるサービスは異なりますので、ご自身の状況や希望に合わせて、最適な施設を選びましょう。

介護サービス

介護サービスは、食事、入浴、排泄などの身体介護や、掃除、洗濯などの生活援助など、日常生活をサポートするサービスです。

介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームなど、介護サービスが充実している施設は、介護度が高い方でも安心して生活できます。

医療サービス

医療サービスは、医師や看護師による健康管理や、服薬管理、緊急時の対応など、医療的なサポートを提供するサービスです。

介護老人保健施設や介護付き有料老人ホームなど、医療機関と連携している施設は、持病がある方や、医療的なケアが必要な方でも安心して生活できます。

生活支援サービス

生活支援サービスは、食事の提供、居室の清掃、洗濯、買い物代行など、日常生活をサポートするサービスです。

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、生活支援サービスが充実している施設は、自立した生活を送りたい方におすすめです。

レクリエーション・イベント

レクリエーション・イベントは、趣味活動、体操、季節のイベントなど、入居者同士の交流を深めたり、生活に彩りを与えたりするサービスです。

多くの施設で様々なレクリエーションやイベントが企画されており、入居者の生活を豊かにする役割を果たしています。

立地条件も考慮しよう

高齢者施設を選ぶ際には、立地条件も重要な要素です。ご自身のライフスタイルや家族の状況に合わせて、最適な立地を選びましょう。

交通の便

交通の便が良い場所にある施設は、家族や友人が訪問しやすいというメリットがあります。また、通院や買い物など、外出する際にも便利です。

周辺環境

周辺環境が静かで緑豊かな場所にある施設は、落ち着いた環境で生活したい方におすすめです。

また、近くに公園や商業施設などがある施設は、散歩や買い物など、外出する際に便利です。

住み慣れた地域

住み慣れた地域にある施設は、これまでの人間関係を維持しやすいというメリットがあります。

また、地域との交流イベントなどがある施設は、地域社会とのつながりを保ちながら生活できます。

後悔しない施設選びのために

高齢者施設を選ぶ際には、以下の点に注意すると、後悔しない施設選びができるでしょう。

情報収集はしっかりと

インターネットやパンフレットだけでなく、実際に施設を見学したり、体験入居をしたりして、施設の雰囲気やサービス内容を確かめることが大切です。

家族や専門家と相談する

ご自身の状況や希望だけでなく、家族の意見や、ケアマネージャーなどの専門家の意見も参考にしながら、最適な施設を選びましょう。

将来を見据えた選択を

現在の状況だけでなく、将来介護度が上がった場合のことや、医療的なケアが必要になった場合のことも考慮して、施設を選ぶことが大切です。

比較表で一目でわかる!

これまでにご紹介した内容を踏まえて、各施設の種類を比較表にまとめました。

施設の種類 対象者 料金 サービス 立地
特別養護老人ホーム(特養) 常時介護が必要な方 比較的安い 介護中心 比較的郊外が多い
介護老人保健施設(老健) リハビリが必要な方 比較的安い リハビリ中心 病院併設または近隣
介護付き有料老人ホーム 介護が必要な方 高い 介護、医療充実 都市部、郊外
住宅型有料老人ホーム 自立〜軽度介護 中程度 生活支援中心 都市部、郊外
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 自立〜軽度介護 安い 生活相談、見守り 都市部、郊外
グループホーム 認知症の方 中程度 認知症ケア 住宅街

この表を参考に、ご自身に合った施設を見つけてくださいね。

最後に

高齢者施設選びは、これからの生活を左右する大切な選択です。焦らず、じっくりと時間をかけて、ご自身にとって最適な施設を見つけてください。

私も、いつかお世話になる日が来るかもしれません。その時までに、自分にとって最高の場所を見つけられるように、情報収集を続けていきたいと思っています。

この記事が、皆様の施設選びのお役に立てれば幸いです。